解体工事のトラブルを未然に防ぐために

解体工事のトラブルを未然に防ぐためには

解体工事に関するトラブルを予防するためには、事前に発生しやすいトラブルを把握することが重要です。例えば、以下のようなトラブルが挙げられます。

他にもさまざまなトラブルがありますが、解体業者は慎重に選び、解体工事前にしっかりと対策を取っておきましょう。

特に気を付けておきたいのが業者選びです。解体業者は多数ありますが、その中には工事がずさんだったり、廃材を不法投棄したりするような悪質業者も存在します。こうした解体業者を避けるためには、以下で挙げる点をチェックして業者を選びましょう。

許可や実績はもちろん、担当者の対応も考慮する必要があります。

解体工事の見積の際、詳しい内訳を出してくれるかどうかも確認が必要です。見積内容の内訳が大ざっぱな場合、余分な費用が上乗せされている可能性があります。項目ごとの内訳をしっかりと明示してもらいましょう。

内訳に対する説明が曖昧な解体業者は注意が必要です。良心的な解体業者の場合、内訳の内容や金額について具体的に説明してくれます。明確な理由も教えてくれるため、納得したうえで工事を発注できるでしょう。

一方で説明が曖昧な解体業者の場合、追加費用を請求される可能性もあります。納得できなかった時は、他の解体業者に相談してみましょう。

適切に養生し、足場を設置しているかどうかも重要です。養生が適切ではない場合、近隣に粉じんが飛んでしまうリスクがあります。足場が不適切だと、解体工事中に事故が起こる可能性も否定できません。最悪足場が崩れ、近隣に損害が及ぶおそれもあります。

近隣への配慮や、挨拶の有無もトラブルに影響します。挨拶は施主が行うケースも多いですが、トラブル予防の観点からは業者側の対応も必須といえます。また、解体工事中もトラブルは起こりうるため、解体業者には騒音・粉じんを抑える配慮をしてもらう必要があります。

万が一トラブルが発生した時は、解体業者に対応を依頼し、難しい時は消費者生活センターへ相談してみましょう。トラブルが大きくなった場合は弁護士に相談し、対応してもらう手もあります。弁護士への相談は気が引ける方は、法テラスの利用もおすすめです。

いずれにせよ、業者側の不手際でトラブルが起きる可能性はあります。トラブルを防止するためにも、解体業者は慎重に選びましょう。