マンションの解体工事にかかる費用の相場は次のとおりです。
仮にマンションの坪数が400坪だった場合、RC造なら1,600〜3,200万円、SRC造で2,000〜4,000万円の解体費用がかかります。なお、賃貸マンションの解体費用はオーナー負担ですが、分譲マンションは住民負担となります。いずれにせよ、解体工事用資金は十分確保することが求められます。
マンションの解体工事の際は、以下の準備や手続きが必要です。
賃貸マンションの場合、解体工事へ入る前に入居の停止をする必要があります。分譲マンションなら住民説明会や理事会を実施し、住民に対して必ず解体工事の意思確認を行いましょう。同意なくして解体工事はできません。解体工事が決まったら、業者と一緒に解体計画を策定し、住民の引っ越しなどをサポートする必要があります。
引っ越し・退去も完了したら、各種届出を提出しましょう。
マンションの解体工事は、主に下記の流れに沿って行われます。
業者と契約後、住民の立ち退きが完了したら解体工事に着手できます。完了までに長期間かかりますので、スケジュールは入念にチェックしておきましょう。
マンションの解体工事に入る際は、入居者や住民の同意を得ることが重要です。特に分譲マンションは区分所有権の問題があるため、同意を得るはもちろん、必要に応じて区分所有権の買取に対応する必要があります。
また、近隣への配慮も重要です。マンションの解体工事は大きな騒音が発生するため、業者に配慮を依頼し、クレームが生じた際は適切に対応しましょう。
マンションを解体した後は、管轄の法務局へ建物滅失登記を提出する必要があります。期限は解体工事から1ヶ月以内で、提出が義務化されています。忘れないうちに手続きをしておきましょう。